danieljasiak


ダニエル・ジャシアック氏
dAnieljAsiakAtelier
服飾デザイナー

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パリ在住のフランス人、ダニエル・ジャシアック氏は服飾デザイナーとしてだけではなく、
フォトグラファー、アートディレクターとしても活動しています。
現在46歳の彼は、自分のアパレルブランドを確立させるまで、ゆっくりと年月をかけて勉学を続けてきました。
デザイナーの見習いとして働きつつ二つの美術学校(Ecole des Beaux Art de TourcoingとEcole des Arts Decoratifs de Paris)を卒業。
ジャシアック氏の最初のコレクションは1984年から始まり、2006年まで続きました。
また、1998年からはクリエイティブ・コンサルタントとして活動を開始。
日本での数年間の制作活動と海外アパレル企業とのコラボレーションは彼のデザインスタイルに深く影響を与えたと言います。
現在、彼はパリにあるアトリエでDaniel Jasiakブランドをプロデュースしています。

ジャシアック氏のシンプルで上品なビジネスステーショナリーは、彼独自の美的感覚をしっかりと表現しています。
特に名刺は日本製のハンドメイドの紙に彼のブランドをグラフィックデザインでシンプルに表現し、ヨーロッパと東洋の魅力を持ち合わせています。
彼のインスピレーションの源をさらに探ってみようと思います。



はじめに、あなたのビジネスについてブランドコンセプトなど少し教えてください。
些細なもの+知識+シルエット、それらが優美に飾られた服。
ぼんやりとしたボリューム感が体を包み込み、守り、エスニック(民族性)を再現する。
これらがすべて混ざり合って繊細な優美さを作り出す。それらをハンドメイドで表現することです。

次に、ビジネスにおいてご自身の名刺やレターヘッドなど、紙のステーショナリーをどのように利用しているかを教えてください。
また、クライアントからの反応はどうですか。
私は仕事においてたくさんの紙を使います。紙は生地と同じくらい重要なもの。
個人的に感じるのが、フランスでは紙の文化について日本ほど重要視されていないということです。
名刺を渡した瞬間にフランスのクライアントは驚きます。
名刺を手にしてその素材を感じてみたり、時には匂いを嗅いでみたりとリアクションは様々です。

赤(バーミリオン)と青(ネイビー)のインクが特徴的な名刺がとても気に入っています。
この名刺を作ったきっかけや、こだわりなどを教えていただけますか。
この名刺の色や紙については依頼しているデザイン事務所がセレクトしてくれました。
デザイン全てにそれぞれポエムのようなエートス(雰囲気)が表現されています。
新しいブランドを立ち上げる際、自分がどのような名刺を作っていいのか迷っていた時に、
彼らが提案してくれたものがピッタリと自分の要望に合ったのです。
名刺は紙や技法、そのデザインの表情によってとてもユニークなものに変化します。
この名刺にはユニークなノウハウが集約されているのです。

名刺やレターヘッドのようなビジネスステーショナリーはあなたのブランドにとってどのような意味がありますか。
小さなものですが、貴重なメッセージが込められています。
ビジネスステーショナリーは自分のビジネスにおける自信や人との分かち合いの印(しるし)であり、自分らしさやビジョなどを伝えるものです。
人と人との関係を続けていくための取り決めというか、協定のようなものでもあると思います。

では、ビジネス以外の紙についての質問ですが、「紙」という言葉を聞いてあなたが思い出すものは何ですか。
まず、私が子供の時に食べていたフレンチフライを思い出します。
それはいつも新聞の紙を利用した包みにポップコーンのように入っていました。
油と紙とインクが混ざり合った匂い、それを思い出します。その包み紙が乾いてしまうまでとっておくほど好きでした。
次に、クラフト紙を使って箱をつくるというワークショップに参加した時のことを思い出します。
箱になる前の一枚のクラフト紙の匂いと、完成した箱の匂いが全く別物のように違っていたので、
とても驚いた事を覚えています。

余談ですが、紙とインクをデザインとして考えると、指にインクを染み込ませて
紙にペタペタと指紋をつけるとなんとなく不完全でありながら、クリエイティブな作品に仕上がります。
私の作品作りにおいては「不完全なもの」を好むので、そのような紙とインクを使った創作も好きです。

では、あなたのライフスタイルについて少し教えてください。
週末は何をしていますか、またリラックスする時間はいつですか。
本当の週末というものはないです。アトリエに入って、そして自分の作品を作っています。
実際のところいつも気が張っている状態です。私は芯から職人ですね。
強いていえば、作品を作っている時が緊張しつつも、リラックスしている状態なのかもしれません。

何かコレクションをしているものはありますか。
とてもたくさんのジャンルのものを集めていますよ。度を越えているぐらいです。
ペン、紙、生地、新聞、音楽、靴、ハサミ、箱、リネン、ネイビー色のシャツ、キャンドル、紙袋、
日本の「藍色」のビンテージの生地などなど、とにかくあらゆるものです。
他にもあるので、もっと知りたい場合は聞いてください!

今日はどんな色のシャツを着ていますか。
ネイビー色のストライプのVネックです。
 
仕事で使用する一番必要な道具は何ですか。
ノートです。スマイソンとMujiの3種類のノートを使っています。
日本製のパイロット社のネイビー、レッド、ブラックのペンも愛用しています。

今、机の上には何がありますか。
キャンドル、ペン、チョコレート、それにiPhoneです。

5年後のビジネスプランはどんなものですか。また、より長い期間で考えるとどうでしょうか。
実はビジネスプランについては全くの無計画なのです。
とにかく今の仕事をずっと続けていく情熱はあります。
それが今後どのように進んでいくかははっきりと分からない。
今、自分の問いかけに自分で答えながら、そして作りつづける。それだけですね。

最後に、あなた自身を3つのワードで表現してみてください。
希望に満ちていて、迷子のようでもあり、そして好奇心旺盛!


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