Joaquim Fonoll

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ホアキン・F・フランカデル氏
Evil Love
エグゼクティブ クリエイティブディレクター
http://www.evillove.com

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ホアキン・ブランカデル氏はスペイン、バルセロナに拠点を置くクリエイティブメディアの広告代理店、「Evil Love」の代表、
共同経営者、エグゼクティブクリエイティブディレクターと複数の肩書きを持っています。
彼の言葉を借りると、氏は「とても好奇心旺盛でいい意味でのオタク」と表現します。
1977年バルセロナ生まれの彼は1980年代半ば、8歳にして最初のコンピューターに触れ、
バルセロナにあるAutonomous University of Barcelona(UAB)大学を卒業後、2004年にEvil Love社を設立。
現在、新しい共同経営者と協力しつつ事業を拡大しています。
日頃、デジタル関連のビジネスの中で活動している彼にとって、「紙」は多大な影響を与えてくれる存在なのだそう。
カルタビアンカの投稿作品からも見られるように、ホアキン氏はステーショナリーの価値をより高めるために、
印刷やスタンプ、ステッカーなどの魅力に特別の関心を寄せています。



まず、あなたのビジネスについて教えてください。
会社のコンセプトにある「evil (悪)」とはここではどんな意味ですか。
私たちはクリエイティブ・クロスメディアの広告代理店です。
各クライアントの目標を到達するためにあらゆるアイディアを出してクライアントのサポートをしています。
それから、「Unexpected Projects(思いがけない企画)」と題したプロジェクトを立ち上げていて、
そのプロモーションのためのビデオクリップの制作やシルクスクリーンを使用したデザインの印刷物作成、
その他イベントなどを行っています。

会社のコンセプト内に出てくる「evil(悪)」という言葉自体には特別な意味はありません。
ただ、もう一つの言葉「love(愛)」と対になって意味を成します。
私たちの会社のコンセプトは「The evil company loves you.(邪悪な私たちはあなたを愛しています)」という風に
陰と陽の個性を表現しています。

ビジネスステーショナリーを通してどのようにコーポレートアイデンティティ(CI)を表現していますか。
また、クライアントの反応はどうですか。
キリスト教の文化には「神聖な心(sacred heart)」と呼ばれる独特の文化があります。
その考えをヒントにしたデザインをロゴに取り入れました。
私たちはキリスト教徒ではないのですが、例えば、イエスキリストや聖母マリアが出現した時の光輪のような
宗教画の表現方法にインスピレーションを感じました。
それから、赤は情熱の色、そして「Evil Love」という社名、それらが全て混ざりあって私たちのアイデンティティーを形成しています。
加えて、私が子供の時から赤いものが好きだったという個人的な好みも否めませんが…

新しい名刺には半分が「evil(悪)」、そして半分が「love(愛)」という文字が入ったものを別々に印刷しています。
ご覧の通り、名刺には「Today I’m evil.(今日の私は邪悪です。)」というメッセージか、
「Today I love.(今日の私は愛します。)」のメッセージが入ったものがあり、そのどちらかを渡すことになります。
そんなユニークなイメージがあるからか、クライアントは私たちからの郵便物を受け取る際に、今度はどんな面白い仕掛けがあるのかなと
封筒やその中身をくまなく探そうとします。残念ながら毎回仕掛ける事は不可能ですが。
名刺や郵便物などのステーショナリーをお客様とのコミュニケーションの一環としてゲームのように楽しみたいと思っているのです。
このアイディア、面白いですよね?

ステッカー付きの名刺は変わっていますね。こだわりを少し教えてください。
名刺についている黒の丸い部分がステッカーになっています。それが私たちのこだわりでもあります。
ステッカーには大きな魅力を感じています。
小さな紙片ですが、どこにでも貼り付けることができ、どこかに貼り付けた瞬間に完全にその持ち主の所有物になるイメージがあります。
名刺の紙についてはステッカーと相性が合って長持ちする素材を探したので、300キロの紙厚でプラスチック加工したものを選びました。
ステッカーが丸くなっている理由はどの場所にも気軽にきれいに貼ることが出来るからこの形にしています。

「紙」という言葉を聞いて、何を思い出しますか。
人と人との間に生まれるコミュニケーションを思い出します。
例えば、祖父から母へ送られてきたポストカードの事を思い出しました。
それから、印刷の工房に初めて入った時のインクの匂いも思い出します。
私にとって、紙はラグジュアリーなものであり、自然から与えられた尊敬されるべき高価なものです。
私は第一次オンライン世代なのですが、紙はある意味、変わっていて時にあいまいで神秘的な存在。
不完全なものを完全なものにする力もある。だから紙が大好きです。

少しプライベートのことについても教えてください。週末は何をしていますか。
市場に出かけてたくさんの人たちと話します。
天気のいい日曜日には友人たちとテラスでベルモット(食前酒)を飲みます。
ちょっとした日常生活がリラックスできる時間です。特に休日の初日やヨガのクラスもリラックスします。

何か夢中になっている事はありますか。コレクションをしているものがあれば教えてください。
うーん、いつもあらゆるものを集めようとしますが、結局成功しません。すぐに飽きてしまうというか…
強いて言えば、現代風の家具やランプをいくつか集めています。

今デスクには何がありますか。
では時計回りに、ハードドライブ(PC)、ランプ、電話、汚いカップに入ったコーヒー、雑誌(『Archive』)、
ノート、紙、「2 Kilo of Kesselskrammer」の本、Mr. Bingoのポストカード、東京で買ったLumix GF1のカメラ、
「In Post We Trust」と書かれたゴムスタンプ、さらに紙、ネットビジネス本、書類、灰皿、iPhone、サングラス、
そして、Zippoライター。私の目の前にはMacBook。
左手にはターンテーブルといくつかのLP、そして最後におおきなゴミがあり散らかっています。

仕事において一番必要なツールは何ですか。
インターネット、PC、そして何かアイディアを描くための一枚の紙とペンです。

もし今の仕事ではないビジネスを始めるとしたら、何をしますか。
今の仕事でなければ、おそらく、私は死んでしまうと思います…

あなた自身を3つのワードで表現してみてください。
好奇心旺盛、観察をして、考える人間


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